光栄山蓮照寺

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住職のブログ

重機による解体(その4)

本堂客殿再建状況

8/7(水)

今日は七日盆。お盆の準備がはじまります。皆様お墓をきれいにされました。

総代様のご家族親戚の方々が皆さんで、お寺にみえ先祖代々墓碑と歴代住職のお墓にお参りされました。

 

 

 

 

今日は午前中はほぼお盆のお経廻りでしたので、帰ってきたら唐破風の玄関屋根が解体されてました。

法務があるので全て見届けるわけにはいかないですが・・・

 

 

客殿の漆喰の壁に山形に屋根が横についていた跡がみえます。当山の客殿と本堂は至近距離でつながっていたためこのようになっていました。

本堂は築250年に対し、客殿は築107年。

 

 

本堂・客殿の建具。ガラスは処分で仕分けしないといけないので大変です。建具は今度の建物には残念ながら使えません。五尺八寸の高さでしたが、今度は六尺になるためです。

昔の日本人は背が低かったのですが、最近は背が高い人が増えてきたので規格も変わっていきます。

 

客殿の正面玄関入ったすぐの部屋の天井をはずしたところの軸組。マツ材です。計算された曲線を描く梁。

 

 

 

 

同じく客殿の玄関の土間から再度みあげてみました。これらの梁は3本ほど残して、新築する客殿の吹き抜けに化粧材で使って、旧客殿の雰囲気を伝えたいと考えています。

 

 

 

正面玄関の建具を外して、土間から奥座敷を抜けて坪庭が見通せました。長く親しまれてきた古い蓮照寺玄関もこれで見納めです。

土壁と漆喰で固められた壁と土葺きして瓦をのせた屋根。冷暖房器具のなかった時代に先人が考えた知恵そのもの。湿気と熱をすい、外と中の空気が常に循環する。独特の雰囲気とやわらかさをもった建物がなくなりまた新しい客殿がここに建ちます。

 

放水しながら作業は続きます。

土埃がやっぱり気になります。グシャッといったときの埃は結構すごいものがあります。

 

 

 

8/8(金)

今日も早朝からお経廻りがあるため、最初の状況だけUPします。

台風が近づいている影響で朝から雨がまとまって降りました。いい感じです。これなら今日の解体は土埃はあんまり立たないので近所迷惑の心配が少ないです。

まぁ雨天なので皆さん洗濯ものは干さないでしょうけど・・

昨日の時点で客殿も半分程度解体されました。今日で客殿もほとんど解体されます。

 

 

 

昨日生かし取りしてもらった玄関の梁です。

 

 

 

 

ということで今日は棚経(お盆のお経まわり)で午前中は稲沢の国府宮、下津をまわり、午後は日進市へいってきたので帰ったときはすでに作業は終わっていて、ほとんどの客殿は解体されていました。

空がどんどん広くなっていきます。