光栄山蓮照寺

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住職のブログ

発掘調査(旧本堂下)

本堂客殿再建状況

解体作業は、お盆休みをはさんで、18日から作業再開しました。

本日朝の時点でここまで進みました。

今日の解体作業は伐採した生木の処分をメインに行っていました。真ん中の緑のタンクに入れていきます。

坪庭(中庭)にあったまきの木も移植してもらいました。

右側にいっぱい積んである石が礎石です。

 

そして、本日のメインテーマは試掘作業。当山蓮照寺は文化財指定地域にあるらしく、建築上ある程度の深さを掘る場合は、文化財遺跡保護の観点から発掘調査を受けなければならないことになっております。

大判小判がザックザクともなればいいんでしょうが、遺構や遺跡が出てくるとさらなる調査の為工事に影響がでる場合があります。少し心配していたのですが、今日はその作業に、一宮市博物館から学芸員の方が作業服で男女のペアでみえました。

試掘対象は旧本堂の内陣の下。つまりご本尊や大事な仏様がかざってあったあたりを発掘調査します。

早速解体業者に協力してもらい、重機で内陣のあったところの下を掘っていきました。

一宮市博物館の学芸員の方が、まずは80cm掘ったところから調べて行きます。左の女の方がリーダーのようでした。うちの御駕籠の保存の時にも来ていた方なので顔見知りです。

何か出てくると工事が止まってしまうので出てこないことを祈りつつ・・・見てました。

 

 

2メートル近く掘ると地下水が出てきました。粘土層に達しています。ジョレンや洋ゴテなどの発掘道具を使って丁寧に掘っていってます。

脚立がないともう下に行けないくらい深いです。

 

 

 

深度2メートル以上いきました。色が黒い部分より灯明皿がでてきました。そのあたりの地層を調べています。

暑い中 ご苦労様です。こういう仕事も考古学の興味あってこそですね。小生もみいってしまいました。

 

 

 

 

出土した皿。旧本堂を建てた258年前の地鎮祭の時に埋めたものではないかとのこと。

 

 

 

学芸員の上司らしき方がやってきて3人で話し合っています。

地上にいると距離があるのと、彼らの言っている内容が専門的でよくわかりませんでした(笑)

そこであえて聞いてみると、地層を横断して砂が上に吹き上がっている跡があるとのこと。濃尾地震かかつての大きな地震があったときについたものと考えられるとのこと。まぁそんなことより遺構や遺跡はないですねと念押しすると「一応明日も調査させてください」とのこと。うーむ。

 

深さを再度確認。

穴に入っている学芸員の肩の辺りが旧本堂の地固めした地層があるとのこと。その下の足のあたりに井戸らしきものがあるかもしれないとのこと。

いずれにしても、250年前に建った本堂のその前はどんな建物が建っていたのか、その遺構(礎石等)が出てくるとわかるかもしれません。

でも、やっぱりなんも出ないでほしいです(笑)

今日の発掘調査は13時より18時までやっておられました。

16時から建築委員会の打合せをプレハブでやっていたのですが、終わってもまだ発掘調査していたのでびっくりでした。ほんとにお疲れ様です。