光栄山蓮照寺

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住職のブログ

重機による解体(その3)

本堂客殿再建状況

8/1~2と8/5の解体状況をUPします。

本日までで本堂の建物はほぼ解体されました。

客殿(庫裡)の玄関の床下。

腐敗が進んでいました。

 

 

 

本堂の内陣の虹梁の上にはめてあった化粧材。色彩がはがれていますが、一応保存することにしました。龍が阿吽(あうん)の一対となっていて再生させることができれば美しいものです。費用をそこまでかけるか・・は微妙ですが。

膠(にかわ)に顔料をまぜて塗料として色彩を加えたものと思われます。

 

 

本堂の内陣柱と来迎柱を生かし取りしてもらいました。250年間本堂の中心を支え続けてきた柱。すべて欅(ケヤキ)材です。土を落として、きれいにして輪切りして花台または加工して線香立てをつくり、檀家様の皆様への記念品作成を考えています。

 

 

 

 

この貫穴は縁の下の梁を通していたものです。釘はもちろん使ってありません。

土汚れを落とせばケヤキの美しい木目が再生されます。

 

 

唐破風の屋根(旧客殿の玄関)を残して、本堂はほぼ解体。

本堂の柱類が山積みされていきます。

 

 

 

 

ここまでで8/1(金)の作業終了。

職人さんは今回土日はお休み。

 

 

客殿の入口の床板を自力ではがしてみました。今回入っている庭師さんとやたら古いもの好きの趣向が合うのですが、この床板は大変立派なものなので、捨てるのはもったいないということで、全部はがしました。小生も肉体労働しまくりです(笑)

このようにどこの縁の下も礎石の上に柱がのっているだけの構造です。なんも固定してないので大地震がきたらずれたはずですが、それが逆に今でいう免震の役割を果たしていたと考えると昔の人はほんとすごい。現代は基礎はコンクリートと鉄筋でガチガチに固めます。ガチガチでなくガッチリと書くべきか。

 

客殿玄関から東の方向。正面玄関の入った部屋と台所へと続く部屋。

床板は自力で全部はがしました。塀の板に再利用しようと企んでおります。

 

 

 

これがはがした床板。かなりの厚みがありしっかりとしています。

解体屋さんがいないうちにとっておきました。床にはめたままだと同時にまとめて解体されて処分されるところでした。

 

 

 

以上が8/2までの状況。

さて、週はかわり8/5です。

本堂が解体され、次に客殿(庫裡)へと進んでいきます。本堂建物がなくなったのでトラックを客殿に横付けできるようになりました。それで客殿の瓦を除去していきます。

これは職人さんが屋根に登って手作業です。

暑いのに本当にご苦労様です。

一枚一枚瓦をはがしてトラックに荷台に投げていきます。

飛距離が結構あります。