住職のブログ

本堂建て方[その2]

今日も風が強く寒い。。

郡上白鳥から毎日1時間半かけて通ってこられる宮大工の皆様ほんとにお疲れ様です。こないだお正月だったのにもう今月も末です。ほんと月日が過ぎるのは早い。



朝8時に作業開始。

 

 



今日は11メートルの長い材木が運ばれてきました。今回で最大級の長さとのこと。うちのお寺の旧道が曲がりきれないためいったん入口のブロックを一部こわしてもらいました。

お隣の自転車屋さんにも駐車場を一時的に移ってもらったり協力してもらいました。

 



作業場に続々と加工済の材木が積まれていきます。

現場で加工はほとんどしません。すべて郡上の工場で加工されて運ばれてきます。

 

さて、作業の邪魔にならないように本堂の足場を上ってみました。

ちょっと高所恐怖症になりそうですが、小屋組のもとの梁の部分です。

斜めにのっているようにみえるところが伝統工法で、 柱の上で梁同士を重ねて繋ぐ「台持ち継ぎ」と呼ばれる独特の継ぎ手加工です。この継ぎ方で上からの屋根の重い荷重をしっかりと支える構造になっているとのこと。見事なものです。暇さえあればずーっと見ていたいくらいです。ってやっぱ高いところなので気をつけて降りなければ・・・

 

向拝の一対の柱の上の部分をさらに上から見たところ。これで地上5メートルくらいでしょうか。上から見て十文字の形をしている木を「肘木」といい、よく見ると1本の木を継いで組み合わせて十文字になってます。

 

 

上記の向拝部分を正面斜めより見てみました。見事な伝統組物です。一体化したものであるかと思うとそうではなく、いろんな形をした部材が集まって緻密に組んであります。

これは前後または左右に腕のように渡した横木で上からの荷重を支える「肘木」と桁や肘木を受ける方形の「斗(ます)」で構成されており、斗には大きく、柱の直上に置かれる大斗(だいと)と、肘木の上に置かれる小型の巻斗(まきと)とがあるとのこと。肘木と木鼻には彫刻が施されており、荘厳さを感じます。カーブした海老虹梁と虹梁はまだ包装されていてベールに包まれてますが、どんな姿を現わすか楽しみです。

簡単に図示すると左のようになります。

伝統建築はこのように細部に荷重のバランスが綿密に考えられた神秘的ともいえる工法が使われています。そしてその構造だけでなく芸術性も備えるのです。

 

 

落ちないように、慎重に足場の階段を降りました。社寺建築の奥の深さを間近で見るとほんとに感じました。

さて、次は隣の客殿内部へ。裏の建築現場事務所のある側から入れます。

応接コーナーより客間をのぞむ。

 

 

 



寺務室。

 

 



今日もお疲れ様でした。