いよいよ本堂・客殿の解体が23日よりはじまりした。
23日に足場を設置。そして本日より瓦の除去から始まりました。
瓦職人さんと解体業者の皆様8名+現場監督2名の総勢10名での作業。私もこの大切な瞬間に立ち会わさせて頂きました。
本堂の頂上のシャチホコ瓦、鬼瓦、役瓦を丹念に下ろしていきました。
シャチホコ瓦は一体化しており、3尺5寸(約110cm)の大きさ。普通これだけ大きいと組み合わせて作られているそうで、この一体化したシャチ瓦は大変珍しいとのこと。250年前にどれだけ手間暇かけて作られたのか想像を超えるものです。
瓦屋のベテラン棟梁に聞いてみると、シャチ瓦は頂上に銅線で何重にもくくりつけられていたらしく、それでもよく250年間も落ちずに保ったものだと相当感心してました。しかもこんな大きなシャチホコ瓦は尾張近辺でも見たことないと言ってました。シャチホコは建物が火事になったときに水を噴き出して火を消す言い伝えより火除けの守りとしてつけるのですが、火災はもとより風災、水災からも守って必死に屋根の上に君臨して永らく本堂内の御本尊を守ってくれました。
感謝の意を表してありあまるものであります。
表情がやや強面で独特でした。
間近で見られて光栄でした。
鬼瓦も大変大きなもので、こちらも永らく厄除けとして本堂を守ってくれました。これらの瓦は大切に境内に保存する予定です。
本日は本堂南面と客殿の一部の瓦を除去していきました。
すこし埃が舞いましたが、土葺きの露わになったあとの解体は恐ろしいほどの埃が舞うはず。
風が吹いて近隣の方々に迷惑がかからないことを祈りつつ。。。