4/18~4/24で客殿玄関の唐破風屋根の造作にかかっております。
破風(はふ)とは、建築装飾としての屋根の形をさし、寺社建築では唐破風が一般的で、優美な曲線を用いてます。
当初の蓮照寺客殿の設計では、コスト重視で玄関屋根はノーマルな銅板の流れ屋根でしたが、浄財が集まったため、建設委員会で審議に諮り、念願の唐破風に変更して頂きました。この屋根にできてほんとうによかったと思っております。今回はその施工状況について。
屋根瓦(熨斗瓦)工事、宮大工さんは内部造作。そして、右側の客殿玄関の唐破風屋根工事と、平行にいくつもの工事が走っております。様々な工事をしている職人さん方、それを束ねる現場監督さん、ご苦労様でございます。
客殿の唐破風屋根です。独特の軒の曲線です。加工済の部材が運ばれてきて、現場で組み立て、調整しております。
近くで見ると、その迫力とともに、芸術的曲線にみいってしまいます。
足場の上から撮影。野地板から垂木まで全て曲線です。素晴らしい。どうやったらこんな加工がてぎるのか、職人さんにお聞きしました。勉強になります。こんな場面はなかなか見たくても見れないと思うと貴重であります。
作業が終わると瓦が乗るまでは養生のブルーシートをかけて帰られます。
いろんな手間がかかりますが、保護してくれているのですね。
旧客殿の古材が映えています。天井も格調のある格子状にしていただきました。照明もこの格子天井のマス目に埋め込む予定です。