光栄山蓮照寺

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住職のブログ

杭打ち開始

本堂客殿再建状況

最近の梅雨かのような不安定な天気の中、杭の芯だしを9/3から三日間、雨中で現場監督さんと社員の方でやっていただきました。

杭を打つ位置を図面を元に測量して現地にポイントしていってもらいました。

さて、本日より下請けの土木業者(新都工業さん)が2人組で来て杭打ち作業を開始されました。

まず、今回の杭打ちの仕様と原理を、私住職も素人ながら勉強しましたので簡単に説明します。

杭打ちといっても、皆さんが思い浮かべる通常の杭ではなく、今回は天然砕石パイルを杭として使用します。簡単に言うと、穴を掘って、そこに細かく砕いた石(砕石)を埋め込んで石柱(=パイル)、つまり杭とするものです。昔のようないわゆる杭を使うと、地震等で杭自身にヒビが入り折れてしまう危険性があります。その対策として、 砕石パイルをその地盤にあうように1本ずつ造り上げ、砕石パイルと砕石パイル周辺の地盤の支持力を複合させて、 地盤の支持力を高める工法が天然砕石パイル工法というものです。地盤改良も兼ねつつ杭にもなるということ。

 砕石パイルのイメージ図。鉄筋コンクリートのベタ基礎の下に穴を掘り、そこに砕石を流し込み固める。

・砕石パイルと地盤で複合的に面全体で建物を支えるので耐震性に勝れる

・天然の砕石しか使わないので、土壌汚染や環境破壊がない

・将来撤去するときもコンクリートのような産廃扱いではない

 

砕石パイルの形成。

① HySPEEDドリル(直径400mm)により地盤を掘削
② 天然砕石(直径20~40mm)を投入
③ 砕石厚30cm程度にハンマー転圧(ピストンバブル)をして、十分しめ固めしながら地表まで砕石パイルを構築。

 

ということで以下に今日の様子をのせます。

全景。

164カ所に砕石を埋めていくのですが、画面右手奥の北東の角をNo.1(=最初にうつ杭)として初めて行くようです。

ピストンバルブという重機で掘削しながら砕石を埋めていきます。

 

 

これが砕石。砂利のようなものですが、字の通り砕いた石で、直径20~40mmぐらいの細かい石になってます。

本堂の前の位置にいっぱい積んできたものを朝もってくこられました。

 

 

 

これがピストンバルブ。

 

 

 

 

1つ目の穴を掘っていきます。

 

 

 

 

各工程ごとにきちんと業者も写真を記録していました。

 

 

 

 

2メートルの深さまで掘った後に、砕石を流し込んで、それをピストンバルブで同時に固めます。

 

 

 

 

地表まで砕石が入りました。ここに至るまでは重機が何往復もして砕石の積んであるところから持ってきていました。

 

 

 

 

こうやって164本砕石パイルの杭を入れていきます。2週間かかる予定だそうです。