光栄山蓮照寺

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住職のブログ

材木加工現場見学(郡上市白鳥)

本堂客殿再建状況

10/24に本堂の材木加工現場である「大守」という会社の見学に建築委員の皆様と一緒に岐阜県郡上市白鳥までいってきました。

今回の見学の目的は、実際の本堂の加工をしている宮大工さんと会い、直接総代さん方々と顔合わせして頂くことと、どのような工場でどのような環境で行っているかをチェックするというものです。建設元請け会社の中村社寺さんからは顧問、建設部長、現場監督が同行、菅野設計さんからは菅野所長、設計監理担当の伊藤さんに同行して頂きました。当山からは建築委員の方9名と住職と母の計11名で参加しました。

建築会社「中村社寺」さんの提携の会社として、この郡上市白鳥に「大守」さんはあります。宮大工さんとして今回の蓮照寺の本堂を担当してくれます。車で苅安賀から一時間半ほどで到着しました。東海北陸道があるので便利です。

 

 

 

 

今回参加された方々です。背景の山々の自然が気持ちいいです。

 

 

 

工場に入ると早速大工さんが今回の本堂の梁を加工されていました。独特のとてもいい香りがします。

 

 

 

 

各材木に「いろは」と数字を組み合わせた記号(?)らしきものが書かれています。聞いてみると、大工さんが請け負った設計構造図を板きれ(図面用紙代わり)に墨で書き込み、その板(図面)を見ながら実際に使う材木を選定して木組みするためにこのような印を打つのだそうです。確かに現場では設計図より板を使う方が折れないしいいですね。伝統を感じました。

 

 

こちらは本堂の上の梁に使う丸太です。設計図面を見せてもらいながら説明してもらいましたが大変長いものでした。圧倒されます。

 

 

 

 

大工さんの使うノミ工具。種類がありすぎです。

 

 

 

 

設計監理の伊藤さんに同行してもらい確認と説明をしてもらいました。長押(なげし)の部分です。

 

 

 

 

工場内部の様子。ここにある木材はすべて当山用のものだそうです。

 

 

 

 

工場2階に上がり、軒反りの曲線を設計図面から原寸に落としているところを見学しました。

寺院建築は屋根の両縁に行くに従ってなだらかな曲線を描きます。その独特な曲線が一般の住宅とは違う芸術的な部分であり、真髄でもあるのです。

 

 

 

ここに写っている方が宮大工の棟梁さんです。50代くらいの思ったより若い方でした。軒反りの原寸を見させてもらうと、イメージがグッと湧いてきます。この線を原寸で調整して、建築会社、棟梁、設計者の三者で確認して決めていくそうです。

 

 

 

さきほどの軒反りの調整結果を薄い板の型にとったとのこと。そのとった型が設計図面上、本堂の屋根のどの部分に当たるのか建設元請け会社(中村社寺)の建築部長さんに説明してもらいました。

総代役員さんも熱心に聞いていました。

できあがるのが大変楽しみです。