光栄山蓮照寺

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住職のブログ

本堂天井張り 棟札取付

本堂客殿再建状況

 

5月のGWも過ぎました。今年の4月はやたらと雨の日が多く、瓦職人さんは大変でした。雨で仕事が進まなかった分、遅れを取り戻すために、GW毎日休み無しで作業されていました。

瓦が乗るまでは毎日巨大なブルーシートで養生しなければならず、その手間だけでも相当なものだったはずです。ようやく瓦が本堂も全てのって、これでこちらも見ていて少し安心しました。ある檀家さんも「瓦が全部乗るといろんな意味で安心やね」といってました。

屋根の瓦がすべてのると一つの節目をまた無事越えたという実感がわくとともに、その独特な反り曲線の屋根を目の当たりにできて感動すら覚えます。

きれいに瓦ふせが終わった本堂の屋根です。

大棟にシャチ瓦ものりました。「光栄山」の山号も私が書いたものをかたどってつけてもらいました

 

 

 

本堂内部の小屋裏(屋根裏)に上ってみました。上棟式で書いた棟札2つが一対でとりつけてあります(白い紐でつけてあるところです)

 

 

 

 

こちらが向かって右側の棟札。上棟した日にち(平成27年2月25日)と私や前住、総代、役員、講中の名前が書いてあります。この本堂が何百年も続いて未来への記録となります。古来より、寺社はもちろん日本建築にはこのように建立した記録をしっかりと残して後世に伝えるのです。

 

 

 

向かって左、こちらの棟札の方が肝心です。お題目を中心としたお曼荼羅です。雨風があたらないところなので、何百年たってもしっかりと残るはずです。実際、旧本堂にも250年前の棟札がしっかりと残っていて文字も読めました。大切な什物(蓮照寺の資産)ですので、そちらも保存してあります。今度の客殿の場所に展示する予定です。

 

 

これから本堂の天井がはられるのですが、業務用エアコンがとりつけられていました。ここか脇陣の吸い込み口で、配管を通して外陣に吹き出し口がつけられます。

 

 

 

 

でました!これが桔木(はねぎ)です。伝統建築の技術です。

丸い木材がいくつも寄せられて屋根の隅に入っていますが、これが桔木といって、軒裏から小屋組内(天井と屋根との間の空間)にこれをいれることにより、重い屋根をてこの原理で支えるのです。天井をはったら見えなくなります。貴重なものとしておさめておきます。

 

 

本堂の壁は漆喰をぬります。

 

 

 

 

左官屋さんが作業されています。この白さもまた美しいものです。

 

 

 

 

唐破風の玄関屋根もほぼできあがりました

 

 

 

 

本堂屋根の西側です。

見ての通り、垂木が二重で屋根をささえています。軒も大変深く、そうすることによって雨風をしのぎます。

 

 

 

防犯監視カメラの取付のためにセキュリティ工事の業者と足場をのぼって、私と打合せしました。カメラの取付にはどうしてもピカピカの屋根の一部に穴をあけないといけませんが、目立たないところがどこか模索しております。