光栄山蓮照寺

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住職のブログ

上棟式(その2)

本堂客殿再建状況

上棟式の続きです。

導師のわたくしがご宝前で焼香し、いったん法要が終わり、工匠の議に入ります

 

 

 

 

工匠の儀。

中村社寺の現場監督に振幣をお渡しします。この振幣役の方が、このあとの曳綱の儀式で大工衆の采配をとる大役になります。

 

 

 

棟木を打ち付けるための槌をお渡しします。

儀式で初めて(?)持ちましたが、結構ずっしりと重いものでした。

 

 

 

充て板をお渡しします。

これで棟上げと棟木打ちに必要な道具をすべて宮大工さんにお渡しできました。

 

 

 

師衆退堂。

寺院に続いて、さきほどの工匠道具をもった大工さん方が続いて外に出ます。

 

 

 

宮大工衆4人が屋根に登り、現場監督が棟木を上げる準備をしています。

屋根の中間あたりに白い部分がありますが、ここを儀式用の棟木を打ち付ける場所としてのステージとしているとのこと。

 

 

 

 

「曳綱の儀」

振幣の「エイ・エイ・エーイ」のかけ声で、それに対し紅白の綱を持った寺院様と檀信徒の皆さんが「オー」と応えて、綱をゆっくり引っ張っていきます。この所作を3回行いました。

 

別の角度から。
この儀式をしている途中からどんどん空が晴れ渡ってきました。棟木が少しずつあがる度に、空(天)に近づき、そしてまさに光明に照らされていく気がしました。

 

 

 

無事 棟木が屋根にいる宮大工衆の手に渡りました。
みなさん、毎日寒い中、 本堂工事に頑張ってもらって頂いておりますが、

今日はさらにたのもしく思えました。郡上の白鳥の遠いところから毎日ご苦労さまです。

 

 

「槌打の儀」

振幣役が千年も八千年もこの御本堂が栄える様、「千代に八千代に栄ゆべしー、千才棟、オー、トントン」と唱え、これに応えて槌打役が棟を叩き、「萬代に八 百萬代に栄ゆべしー、万才棟、オー、トントン」と唱え、充て板の上から棟木を叩きます。最後は振幣役が「天地に無窮永遠に栄ゆべしー、万才棟、オー、トントン」と唱え、槌 打役が棟を叩きます。

そして無事に儀式用の棟木がとりつけられ上棟の儀式が完了しました。

これで、屋根(小屋組)が完成したことの証しでもあります。明日からいよいよ瓦ふせ、壁、天井張り等の段階に入っていき、新本堂の雄姿が現わることになります。

総代長(建築委員長)のご挨拶。
檀信徒代表としてほんとにご尽力頂いております。今回の大事業は檀家様一人一人の浄財(ご寄付)で成り立っていることはもちろん、その先頭に立って皆様を導いてくれた総代さまには大変心強く、そして感謝致しております。ちなみに開山430年の蓮照寺よりも歴史のある家を継いでおられる方です!

 

 

続いて菅野設計所長のご挨拶。今回の蓮照寺本堂の特徴について説明して頂きました。

直径1尺2寸(36cm)の太いケヤキ丸柱を使用していること、住職の希望の奥行きの広い外陣を実現するため、10メートルを超える継ぎ目のない一本の丸太梁を採用していること。それは天井をはったらもうみえないので、今のうちにじっくり檀信徒の皆様みておいてくださいと伝えて頂けました!

 

 

 

最後にご宝前に御供え頂いたご寺院・檀信徒の皆様。ありがとうございました。

 

 

 

大きな節目が終わると大変安堵した気持ちになります。

天気がよかったのが一番のなにより。

7月末の完成に向けて加速度をあげて進んでいきます。

このブログをご覧になった皆様も是非、近くに来られた際は工事現場を見に入ってきてください。